ユース育成責任者のニール・バースが2021年の成果を振り返り、チェルシーのアカデミーをトップレベルに維持するためのビジョンを示した...。

2021年がスタンフォードブリッジにとって大きな成功の年となったことは間違いない。トーマス・トゥヘル率いるチームが3人のアカデミー卒業生をピッチに、さらに2人をベンチに置いてチャンピオンズリーグを制したのだから、コブハムの人材育成に携わるスタッフは特に称賛に値するだろう。

また、シニアレベル以下の主要リーグであるプレミアリーグ2では、マンチェスター・シティに次いで2位となり、育成レベルで多くの経験を積んだ選手たちが、プロサッカーへの第一歩を踏み出した。

ニール・バースは、過去18年間チェルシーのアカデミープログラムを率いてきた人物で、彼の信頼厚いアシスタントであるジム・フレイザーとともに、採用や若い年齢層の育成を監督している。

この1年間、何百人ものスタッフ、選手、保護者が参加するプログラムを、コロナ禍という難題の中で運営していくことは大変なことだったが、バースは2021年がポジティブなことばかりだったと信じており、チャンスを与えてくれた周囲の人々に敬意を表している。

「この12カ月間、いろいろなことがあったけど、アカデミーでのプログラムや、ユースチームや男子トップチームのコーチたちとの交流が、チェルシーの輝かしい業績のすべてを裏付けている」と、最近終わったばかりの1年を振り返ったバース。

「フランク・ランパードが、このような困難な時期に若い選手たちを信頼し、多大な勇気をもって彼らをトップチームに参加させてくれたことに、私は常に感謝している。カラム・ハドソン=オドイ、タミー・エイブラハム、メイソン・マウント、リース・ジェイムズ、フィカヨ・トモリのような選手たちは皆、チャンスを与えられ、そしてそれを手にしたんだ。」

「トーマス・トゥヘル監督が就任してからも、若い選手たちの成長を促し、チームの一員として定着させ、レギュラーにすることができている。彼は、クラブにおけるアカデミーの重要性についてよく話しており、実際行動で自分の言葉を実証している。」

多くのアカデミー卒業生がプロサッカーに進む主なきっかけとして、チェルシーが2019年にFIFAから受けた移籍禁止の制裁を挙げる意見もあるが、バースは、選手がチームでの地位を維持する唯一の方法は、良いプレーをし続けることだと指摘している。

「フランクからトーマスへの移行期間中、多くのアカデミー選手がトップチームに残ったのは、単純に彼らの実力のおかげだった。トーマスは、彼の目から見て最強のメンバーを選ぶわけだけど、今でも常時5人のアカデミー出身選手がピッチに立っているのだから、これは大変な快挙なんだ。」

「もちろん、移籍する選手もいるし、それがサッカーというものだ。私たちスタッフとしては、トップチームやヨーロッパの他のクラブで十分プレーできると評価される選手を継続的に排出していることを誇りに思っている。」

ローマとACミランにそれぞれ移籍したタミー・アブラハムとフィカヨ・トモリは後者のカテゴリーに入り、ビリー・ギルモアとコナー・ギャラガーは現在プレミアリーグのノリッチとクリスタルパレスにそれぞれレンタル移籍している。

ブリッジでは、現在トゥヘルのチームを構成する22人のフィールドプレーヤーのうち6人は、バースが育成してきたユースプログラムの卒業生であり、多くのスタッフが彼らの若い年齢層からプロリーグという大舞台への昇格に携わってきた。

最近では、ハーヴェイ・ヴェイル、ザビエル・シモンズ、ジュード・スーンサップ=ベル、ルイス・ホールという10代の4人が、ここ数週間の国内カップ戦でデビューし、ホールは土曜日のFAカップのチェスターフィールド戦で絶賛を浴びている。

技術や戦術だけでなく、冷静な判断力を備えた若手が続々と誕生していることは、コブハムの育成プロセスの証であり、アカデミープログラムの長期的な進化に焦点を当てたバースの最新の「ビジョン2030」と呼ばれるイニシアティブと密接に関係している。

「この取り組みを表現するフレーズが3つあるとすれば、それは進歩、革新、そして反復ということだ。この構想の中で、クラブではエリート育成に焦点を当てた刺激的なプロジェクトやプログラムを進め、有望選手の発掘方法に革命を起こしている。」

「今後5年から10年の間に、サッカーと教育の観点から、毎年明確な独自の目標を設定することを心掛けている。基本的には、私たちがこれまでの栄光に甘んじることなく、再びこの分野の先頭に立つことを確実にするためのパフォーマンスのプランなんだ。」

この2年間で、チームはあらゆる事態に備えることを学んだ。バースは、ロックダウン、隔離プロトコル、パンデミックの中で世界の変わりゆく風景を通して、コブハムのアカデミープログラムを守り続けてきた人々に特に賛辞を送る。

「コロナウイルスの出現で、生活は困難なものになった。1年を通じて、さまざまなトレーニングのスケジュールをこなし、各拠点でコロナ禍に適応しなければならないけど、それは、それぞれがお互いを理解していなければ達成できないことだ。」

「保護者、スタッフ、そして選手たちが、お互いを理解しあって生活していることは、高く評価すべきことだ。早く通常の生活に戻れることを願っているが、それまでは、今の状況でできる限りの努力を続けていきたい。」