ジェシー・フレミングの決勝ゴールによりカナダが東京五輪の決勝に進出し、チェルシーのチームメイトのエリクソン、アンデション、ムゾヴィッチのスウェーデンとで対決することになった。
準決勝第1試合は、チェルシーのMFフレミングがプレーするカナダが世界ランキング1位のアメリカに1-0で勝利した。第2試合では、スウェーデンがサム・カー監督率いるオーストラリアを1-0で破った。
決勝は8月6日(金)午前11時に行われる。
アメリカ 0 カナダ 1
カナダのフレミングは中盤の中央でプレーし、75分にPKを決めて、北米の隣国であり世界王者でもあるアメリカを退け、史上初のオリンピック決勝進出を果たした。
茨城県立カシマスタジアムでの試合は、前半は両チームともに厳しい戦いとなったが、後半にフレミングが決めたゴールが勝敗を分けた。
アメリカのディフェンダー、ティアナ・デビッドソンがボックス内でディアンヌ・ローズにファウルを犯した、VAR判定の末カナダにPKが与えられた。
このPKを、チェルシーの17番が自信を持って決めた。カナダ代表は、粘り強いディフェンスを見せ20年ぶりにアメリカ代表を破った。
オーストラリア 0 スウェーデン 1
準決勝2試合目も同じスタジアムで行われ、オーストラリアとスウェーデンが今大会2度目の対戦を行った。スウェーデンは、マチルダのプレーするオーストラリアを破り、決勝に進出した。2016年のリオ大会で銀メダルを獲得したスウェーデンは、さらに一歩進んで金メダル獲得が期待される。
カーはオーストラリアのキャプテンを務め、エリクソンはスウェーデンの左サイドバックとして出場した。アンデションはアディショナルタイムに出場し、GKムソヴィッチは出場しなかった。
前の試合で2得点を決めたカーは、この日もハーフタイム前にゴールを決めたが取り消しとなった。アーセナルのステフ・ケイティのFKからボレーシュートを打ち、元チェルシーのGKヘドヴィグ・リンダールを破ったが、主審はその前にエリア内でのオブストラクションで笛を吹いていた。
後半、スウェーデンはすぐに攻勢に出て、46分にはオーストラリアのGKティーガン・マイカが押し出したルーズボールをバルセロナのフリドリナ・ロルフォが拾い、先制点を決めた。
その後、左サイドからのクロスにカーが反応し、同点に追いつくチャンスがあったが、リンダールを破ることはできず、得点には至らなかった。
オーストラリアは初の金メダルを目指して全力を尽くしたが、経験豊富なスウェーデンが37年で6度目となる決勝進出を果たした。
カーはアメリカと8月5日(木)午後5時から3位決定戦を行う。
これで、チェルシーの選手がオリンピックで金メダルを獲得することが確実となった!