夏の移籍市場が閉まるまでちょうど1週間となった今、トーマス・トゥヘル監督は、チェルシーのチームの規模と質、そしてチームスピリットに満足していると語っている。

チェルシーは、UEFAスーパーカップで優勝した後、プレミアリーグで連勝、さらに連続クリーンシートを達成するなど、2021/22シーズンに向けて素晴らしいスタートを切った。

日曜日にエミレーツで行われたアーセナルとのロンドンダービーでは、新たに契約を結んだロメル・ルカクが、クラブでの2回目となるデビュー戦15分後にゴールを決めた。今のところルカク以外の大型補強はないが、トゥヘルは現在のチームの戦力に満足していると述べている。

「主力、そして交代要員に満足している。アーセナル戦でクリスチャン・プリシッチを欠いたときも、他の18人のフィールドプレーヤーとGKは全員起用することができた。今シーズンは多くの大会に出場するから、選手層の厚さが重要になる。12月にはクラブワールドカップがあるし、多くの選手がユーロやコパ・アメリカで非常に長い時間プレーしたという、かなり特殊な状況にある。だから、トロフィーを狙うには多くの選手が必要なんだ。」

トゥヘルは、ドレッシングルームでの選手たちの仲の良さとチームスピリットを非常に重要視しており、そういったことが昨シーズンのチャンピオンズリーグ優勝の大きな要因になったと語っている。成功に貪欲な才能ある若い選手たちと、経験とノウハウを受け継ぐベテラン選手たちが混在していることが、ここ数シーズンのブルーズを支えている。

そのため、トゥヘルは、グループ全体を守り、チームの一体感を優先させることが重要だと考えている。

「この半年間、強い絆と素晴らしいチームスピリットを持ってプレーできたことが鍵だったと思う。自分にとってもチームにとっても、このような雰囲気を再び作り出し、誰もが厳しい状況の中、チームを後押しすることが大事になる。それができれば、より成功に近づくことができるだろう。」

今夏の補強のモットーが「量より質」であるとすれば、ルカクはそれを完璧に表しているだろう。チェルシーに戻ったルカクは、デビュー戦でゴールを決めただけでなく、アーセナルのディフェンダーを打ちのめす総合的なパフォーマンスを見せた。

トゥヘル監督は、新加入のセンターフォワードの出来に満足しており、彼の加入によりチームの攻撃が異なる次元に到達したと賞賛した。トゥヘルの次の目標は、昨シーズンの成功を決定づけたポゼッション時のプレッシングゲームを維持することだ。

「彼には、このチームになかった能力がある。彼のプレーには深みがあり、ロングボールで相手のプレスを乗り越え、エリア内に近づくことができる。また、彼は非常にフィジカルな選手なので、相手がディフェンスラインを下げた時は、彼にボールを預けることができる。彼はオープンスペースに走り込むのが好きなので、カウンター攻撃も引き続き武器となる。常にプレーに参加していて、非常に良かった。相手にとって彼と対戦するのは簡単ではないだろう。フィジカルの強さだけでなく、連動したプレーやスペースを攻める能力があり、チェルシーの戦術に新たな一面を与えてくれている。今、チームにとって大事なのは、これまでの強みである運動量とチームワーク、そしてボール際の強さを失わないようにすることだ。」

ヨーロッパの王者が到達すべきより高い目標があるということは、ブルーズのサポーターにとって大きな興奮をもたらすものであり、もちろんルカクもその一人である。

28歳のルカクは、10年後に全く別の選手、別人としてロンドンに戻ってきた。トゥヘル監督は、ルカクが万能なフォワードであり、今シーズン、我々をさらに大きな成功へと導くことができると信じている。

「ロメルの能力や技術だけではなく、年齢、これまでの経験、チェルシーファンであること、そしてこのクラブで成功することを夢見ていたことなどすべてが彼に期待を寄せる理由だ。こういったことは、彼が到着した初日から感じることができた。彼はこれまでビッグクラブでプレーしてきたから、若い選手たちのプレッシャーを軽減させるだろう。だけど、今はあまり褒めたり祝ったりする時期ではなく、ただ前進し続けなければならない。」