FAカップ準決勝のゴールはトゥヘルにとってチェルシーの監督として初めての決勝戦に繋がるものであると同時に、マンCの4大会優勝の阻止するものだった。この試合で同じようなシーンがあったことから、このゴールはもちろんトレーニングで準備されたものであるように思えた。
トゥヘルはウェンブリーでの試合、特にハキム・ツィエクの得点シーンを振り返るが、そのようなプレーを詳細にわたって説明することはできないと言う。
「試合中に何が起こるかはわからない。やってみないと事前に知ることはできないし、それは予想したくてもできない我々コーチ陣にとってはいい事ではない。選手たちはすべての武器を持っているが、それを最大限利用する必要がある。走るべきか、チームとしてまとまるべきか?選手たちがどのようにプレーすべきかある程度の原則は必要となる。」
「土曜日の試合は相手が強敵だったこともあり非常に難しかった。得点シーンでは相手のプレッシャーから非常によく抜け出した。チリーとメイソンがサイドで加速し、相手の裏をタイミング良く突くことができた。だがそのような状況を作り出すために非常に苦労した。」
トゥヘルの理論によると、彼のチームは一定のパターンでプレーすることでより素早くプレーできるという。
「常に本能に頼るわけにはいかない。だからある程度のパターンは必要となるが、幾つかのパターンの中から選手たちが自由に選び創造力を発揮することだ大事だ。だが、それを行うには相応の状況、相応の距離、相応の姿勢が必要となる。」
「ツィエクのゴールは素晴らしかったし、さらにもう一点決めるチャンスもあった。全体としてはそのゴールのために質やポゼッションの部分でしっかりとプレーしたし、非常に勇敢にボールを取りに行ったから満足している。」
チェルシーとの試合に臨むにあたってペップ・グアルディオラは週半ばのチャンピオンズリーグの試合から8人の選手を入れ替えた。
「想定通りだった。チェルシーもセビーリャから帰ってきたように、彼らもドイツでプレーして、この試合に向けて準備する期間が1日少なかった。さらにマンチェスターからウェンブリーへの移動もあったから、動ける選手を起用してくることは予想していた。ペップはシティに4、5年いるから誰がプレーしてもそれほど変化はない。だからそういう布陣になることはわかっていた。」