トーマス・トゥヘル監督は、週末のクリスタルパレス戦を欠場した3選手の状態について報告し、2選手については今夜のチャンピオンズリーグに出場する可能性があると明かした。

161

この試合に先立ち、トゥヘル監督はアキレス腱周辺の痛みが残るカラム・ハドソン=オドイがこの試合を欠場する可能性が高いことを明らかにした。しかし、セサル・アスピリクエタは鼠径部の負傷から回復し、メイソン・マウントは月曜日の午後にはチームのトレーニングに復帰する予定した。リース・ジェイムズとベン・チルウェルは依然として復帰の見込みが立っていない。

「アスピはカラムよりずっと良さそうだ」とコブハムからビデオ会見で語ったトゥヘル。

「カラムは参加しなかったが、アスピは順調にトレーニングを行ったから、このままの調子なら明日起用できるだろう。」

「メイソンはしっかりと個別メニューをこなした。彼は今日(月曜日)からチームトレーニングに復帰するつもりだが、長い間離脱していたからスタメン出場するのは厳しいだろう。おそらく召集されるだろうけど、まだチーム練習に参加していないからね。」

一方で、土曜日の午後にセルハースト・パークにてパレスを下した試合でのロメル・ルカクのパフォーマンスが物議を醸している。このベルギー人ストライカーは90分を通してわずか7回のボールタッチを記録したのみだった。

トゥヘル監督は、背番号9の難しさはジェームズとチルウェルの不在からきているのかと聞かれ、チームは最も攻撃的なウイングバック2人の存在を欠き、ファイナルサードで頻繁にビッグチャンスを作ることに苦労していると答えた。

「主力選手が長期離脱すればどんなスタイルも変更を余儀なくされる。ウイングバックが攻撃参加する3バックでこれまでの試合の大半を戦ってきたが、その中でも重要なリースとチリーがトップコンディションの時に負傷してしまったんだ。彼らは、その走力、スピード、突破力、そしてクロスで、ロメルだけでなく、攻守に渡ってチームに大きな影響を与えていた。」

「このように大きな影響を与える選手がいるのはチェルシーだけではないし、チェルシーのフォーメーションだとウイングバックは非常に重要な意味を持っているけど、それでもどの選手がいなくても試合に勝つことは可能だ。それが自分たちの仕事であり、ケガやコロナ感染があったときにも、そうするように心がけてきた。そしてロメルは常にチームの一部だ。」

「チームとしてこういった状況に対処しなければならない。データはデータで、ある特定の意味を持つ。ロムは試合(パレス戦)に関与していなかった。ストライカーが自信を失ったり、固い守備陣に対してスペースを見つけられず、チームプレーに入っていけないと、時にはそういったことも起きる。」

「私たちが望んでいることでも、ロメルが望んでいることでもないけど、彼のことを笑ったり、冗談を言ったりする時ではない。彼は注目を浴びているし、チェルシーの選手だから守っていくつもりだ。」

ルカクの長所を最大限に生かすには、チームがあまりにも消極的なのではないかという問題について、トゥヘルはチェルシーの歴代のストライカーが直面してきた困難について考察し、またチャンスメイクの面でも改善が必要であることを認めた。

「チェルシーではストライカーが少しばかり苦労した歴史がある。ストライカーにとっては世界で一番簡単な場所ではないんだけど、なぜこうなのかはよくわからない。」

「チェルシーは守備の強いチーム、フィジカルなチームと言われていて、競争力のあるサッカーをする上で一定の姿勢と意欲を持っている。ここではストライカーは守備の面で多くを要求される。フィジカルで運動量の多いチームを目指していて、スキルだけでなく、フィジカルなゲームに臨むことに躊躇しないから、そのことも影響しているのかもしれない。」

「シーズンを通して多くのチャンスを作りながらも、決定力が欠けていた試合が多かった。今は、ストライカーにあまり大きなチャンスを提供できていない時期だけど、これは長いシーズンの中では十分起こりうることだと思う。」

「それについては十分承知しているけど、サッカーではほとんどの場合そうだけど、問題を解決する方法はひとつではないと思う。非常に複雑なスポーツだから、チームとしての力を信じてプレーを続けていきたい。」