ルベン・ロフタス=チークをルートン・タウンでの試合では不慣れな守備的ポジションで起用したトーマス・トゥヘルが、彼のベストポジションについて、そして彼の素晴らしい適応力がいかにチームにとって貴重な戦力となるかを語った。
水曜日の夜、ケニルワース・ロードでメンバーが発表されたとき、1時間後のキックオフでロフタス・チークが3人ディフェンスの中央で先発することを予想した人はほとんどいなかっただろう。
しかし、守備陣に欠員があり選択肢が限られていたため、トゥヘルはチェルシーでこれまでに出場した105試合において様々な役割を担ってきた男に目をつけたのである。
「試合前もオープンだったし、カラム・ハドソン・オドイのウイングバックとしての起用や今回のルベンのように、好まないポジションでプレーする選手もいることをみんなに伝えた。」
「チームは彼らを必要としているし、今がまさにその瞬間だった。今こそステップアップする時であり、先週のことをあまり怒ったり失望したりしないことだ。今こそ、真のチームスピリットを発揮し、慣れないポジションでベストを尽くすべき時であり、彼らは実際にやってのけてくれた。」
「試合の勝ち方、試合の進め方にはとても満足している。派手な試合展開やパフォーマンス的に過大な期待はしていなかった。チェルシーがやったことは精神的な面でも非常によかったし、気持ちの強さを示した。だから、とても嬉しいんだ。」
ハドソン=オドイがトゥヘル監督就任以来、ウイングバックを務めることが多かったのに対し、ロフタス=チークはさらに一歩踏み出すことが求められた。しかし、試合後に本人が明かしたように、少し前のことではあるが彼はディフェンダーとしてプレーした経験もあるそうだ。
「12歳か13歳の時に、1シーズンか2シーズン、センターバックをやったことがあるんだけど、好きじゃなかったんだ。若い頃は4バックのセンターバックとしてプレーしていたんだ。今回は、もっと自由に飛び出して、最初から攻撃を仕掛けることができたから楽しめたよ。」
「自分が置かれた立場で仕事をしなければならないし、自分の能力やロフタス=チークらしさを試合に出そうとしたのは変わらない。それしかできなかったけど、本当に楽しめたよ」。
トゥヘルは彼を再度ディフェンダーとして起用する可能性を示唆し、またティモ・ヴェルナーの同点弾を見事にアシストしたプレーには、明らかに満足しているようだ。
「誰かが新しいポジションを見つけるきっかけとなるのは、これが初めてではない。」
「彼は、序盤こそ大人しかったけど、3バックの真ん中でとてもよくやっていた。試合中に成長し、この日最高のパフォーマンスを発揮してくれたので、とても助かった」。
しかしトゥヘルは、ルートンでの終盤に移動したフィールド中央がロフタス=チークが能力を発揮するのに最も適していると感じている。
「最後の20分か25分、6番を一人で担うことになったけど、あれが彼のベストポジションであり、最も影響力があった。」
「彼はドリブル、ボールを持っての躍動感、そして強靭なフィジカルをより高い位置で発揮することができるんだ。」