火曜日の夜にブリッジにて1-0でゼニト・サンクトペテルブルクを下したチェルシー。試合後、トーマス・トゥヘル監督は決勝点を決めたロメル・ルカクにうまくボールを渡せなかったことを認めつつも、チーム全体として前線に彼のように僅かなチャンスをものにする選手がいることによって受ける恩恵について語った。
ルカクは、チャンピオンズリーグ・グループステージ第1戦で決勝点を決めたことにより、試合後のインタビューでも彼の名前が話題となった。
試合終了のホイッスルが鳴った直後、トゥヘル監督は次のように語った。
「パフォーマンスには全般的に満足している。強い相手との難しい試合で、前半はゲームを加速させるための小さなスペースを見つけたり、エリア内で効果的なプレーをしたりボールを持ちこんだりするのが難しかった。しかし、チームは激しいプレーで何度もボールを奪った。ゼニトは前線に多くの選手を抱えているから、守備の際には集中力と意識を高めなければならなかったけど、それがうまくできた。」
「後半はライン間のスペースを見つけるのが少し楽になり、チャンスを作ることができた。」そのうちの一つがアスピのクロスからルカクがヘディングシュートを決めたシーンだった。「本当に良いクロスで危険なパスだった。相手にとって対策するのが非常に難しいポジションからのクロスだった。ファーポストのルカクへのボールだったけど、カイもそこにいた。ロメルにとっては簡単ではなかった。あまりチャンスをつくれなかったし、彼にボールを渡すことができなかった。だけど、彼は自信を失うことがなかった。それが彼がここにいる理由で、ワールドクラスのストライカーである所以だ。」
「彼のような質の高いストライカーはあまりいないし、コンスタントにゴールを決めることで試合の流れ変わるから、とても重要な選手だ。ハーフチャンスやワンチャンスがあれば、彼がゴールを決めてくれるということは、チーム全体に大きな自信を与える。そして、彼がもたらすのはその才能だけだけではない。彼は信念を持ち、他の選手の肩にかかるプレッシャーを軽減し、焦ったり自信を失ったりしないんだ。」
トゥヘルはピッチ外でのルカクの影響についても語った。
「彼は、才能だけではなく、その性格も含めてチームに欠けていたタイプの選手だ。非常に謙虚で、サッカーを愛し、真面目にトレーニングに取り組んでいる。ドレッシングルームでのコミュニケーション能力が高く、誰に対してもオープンで、それが彼やチームの周りにある雰囲気やエネルギーを生み出している。去年の雰囲気と精神はチームを大きく成長させてくれたけど、それをもう一度取り戻すことが非常に重要だ。彼はチェルシーを愛し、このクラブが何を意味するかをわかっている。ストライカーが得点し、決定的な役割を果たすことは、チームに信念を与え、彼の周りにいる全員に大きな自信をもたらす。監督の話やビデオを見るだけでは、そういったインパクトを与えることはできないんだ。」