規律、堅実さ、真面目さ。クリスタルパレスを打ち負かしFAカップ優勝にあと一歩と迫ったトーマス・トゥヘルは、この3つの言葉を用いてチェルシーのパフォーマンスを表現した。

チャンピオンズリーグ敗退から立ち直り、チェルシー指揮官として2度目のFAカップ決勝進出、そして今シーズン2度目の国内ウェンブリー決勝進出(対戦相手は再びリヴァプール)を果たしたトゥヘルは、パレス戦を分析し、相手が予想外の戦術をいくつか用意してきたことを説明した。

「カウンターアタックを仕掛けられる前にクリスタルパレスを抑えるために、いくつかのことに注意しなければならなかったし、そのためには規律正しいプレーが求められた。」

「攻撃しようとする一方で、スペースを閉じなければならなかった。彼らは今日、フォーメーションを変えてきた。そのため、考えていたようなスペースはなかった。」

「チェルシーは、ボール運びという点で非常に規律正しくプレーし、相手もオフ・ザ・ボール時はそうだったので、見ていて特に楽しめる試合ではなかったかもしれない。マドリードの試合をこなしたチェルシーにとって、厳しいスケジュールの中、集中力と規律を保つのは大変なことだった。一瞬たりとも集中を切らさなかったことを誇りに思うよ。」

トゥヘルは、ハーフタイム後、選手たちがピッチ中央の密集地帯を避けるために様々なスペースを見つけ、より簡単にボールをパレスのエリア内へ運ぶことを目指したと説明した。

「分刻みでより流動的になった。ハーフチャンスやワンチャンスをものにしないと勝てないような試合だ。もしそれに相手が成功したら、同じような試合をして、自分たちは十分にやったのだろうか?という気持ちで外に出ることになるかもしれない。」

「でも、大きなリスクを冒さなければ、これ以上やるのは難しい。試合に勝てば、堅いプレーで集中し、コントロールしていたと言うことになるし、それ以外に可能性を見出せなかった。だから試合をコントロールしようとしたし、集中力も忍耐力も失わずに済んだ。」

ロフタス=チークにとっての弾み

前半は比較的互角の戦いが続いたが、交代出場のルベン・ロフタス=チークとメイソン・マウントのゴールにより、このロンドンダービーの準決勝を2-0でものにした。ロフタス=チークは、かつてレンタルしていたクラブを相手に、見事な先制ミドルシュートを決めた。

「彼は普段はとても落ち着いていて、とても静かだけど、ゴールを跳び跳ねて喜んでいるのを見たよ。この自信を体やプレーに植え付けることが、彼にとって次のステップになる。自分がどれだけの影響力を持てるか、そして練習グラウンドだけでなく、スタジアムのみんなに自分の可能性を示すことが大事だ。」

「ティモと同じように、サウサンプトン戦、レアル戦、そして今日の3試合で、ゴールとアシストで関わり、今日はおそらく勝負を左右する先制ゴールを決めた。」

コヴァチッチ負傷のニュース

ロフタス=チークは先発ではなく、前半途中にマテオ・コヴァチッチと交代で出場した。クロアチア人の負傷は、このウェンブリーでの試合では珍しいマイナス材料だった。「コバが退場するとき、彼は痛みを抱えていることがわかった。足首が大きく腫れあがっているんだ。期待したいところだけど、あまり良い状態ではないようだ。検査を待とう。」

レッズとの再戦

ヘッドコーチは、1ヵ月後の決勝でもう一度リヴァプールと対戦することについて次のように述べた。

「彼らとの(カラバオカップ)決勝戦は、もちろんすべてを出し切って最後のPKまでいったところで負けた。アンラッキーだった。昨シーズンもFAカップの決勝でここに来たが、またここに戻ってくる。FAカップは権威があり、世界で最も伝統のあるカップで、ウェンブリーで開催される。これ以上大きな大会はあまりないんだ。」

「リヴァプールは世界で最も強いチームのひとつであり、傑出した状態を誇るチームと対戦するのだから、十分な準備が必要となるだろう。厳しい試合になるだろうし、相手にとって難しい試合になるように努力したい。」