トーマス・トゥヘルは、チームがリールに集まったブルーズファンに勝利で報いることができたことを喜ぶ一方で、セサル・アスピリクエタを、周囲の状況にかかわらずスポーツの最高レベルでパフォーマンスを続ける模範的な例として称賛した。
フランスで行われたリールとのラウンド16第2戦、PKによりリードを奪われたチェルシーだったが、ハーフタイム終了間際にクリスチャン・プリシッチが冷静に同点ゴールを決め、さらに後半にはメイソン・マウントのクロスにアスピリクエタが合わせ2-1と逆転し、2試合合計4-1でチャンピオンズリーグ準々決勝進出を決めた。
ピッチ外での最近の情勢を考えると難しい状況、そして敵地スタッド・ピエール・モーロイでの試合だったが、ヘッドコーチはチームがベスト8入りを決めたことを誇りに思うと同時に、フランスまで足を運んでくれたチェルシーファンのサポートに感謝の気持ちを表した。
「またベスト8に進出できて嬉しいよ。素晴らしい結果で、とても嬉しく、誇りに思う。」
「準々決勝に進出したことは、チームにとって大きな一歩だ。 チームは忍耐力と強いメンタリティを発揮し、多くの困難を乗り越え、必要とされることをやり遂げた。」
「精一杯プレーして勝つべき試合に勝った。難しい場所だったけど必要なことをやり遂げたし、すべてはチームの功績だ。」
「多くのファンが駆けつけてくれ、チームをよく支えてくれた。一緒にここにいたファンはみんな素晴らしかったよ。」
今回も素晴らしいパフォーマンスを見せ、さらに決勝ゴールを決めたセサル・アスピリクエタ。トゥヘルは、この不安定な状況下にパフォーマンスと勝利を維持する彼の姿を模範的な存在と称賛した。
「彼は、人として、リーダーとして、自分たちがやっていることを表現するのに完璧な例かもしれないね。良いときも悪いときも、レギュラーのときも、スタメンのときも、ただ自分のできることを淡々とこなしている。」
「個人的には少し苦しい時期があったり、レギュラーとしてプレーできない時期があっても、同じことを繰り返しているんだ。」
「ウイングバックとしてプレーする必要があり、それは彼のベストポジションではないかもしれないけど、彼はそこで真摯にプレーし、チェルシーのキャプテンであるために必要なことを日々実践しているんだ。彼はすでにクラブのレジェンドであり、彼のような存在がチームには必要なんだ。今のところ他に臨むことは何もないと思っている。」
「ただただ、信頼できる態度、信頼できるチームワーク、信頼できる精神が必要で、自分たちはそれらを持っているし、頼りにしている。アスピはその大きな部分を担っているんだ。」
トゥヘルは、チェルシーが次のラウンドで誰も引き分けたがらないチームになることを望んでいる。
「誰も対戦したくないようなチームでありたい。それが、この準々決勝での自分たちの役割だ。」
「何度も何度も挑戦するのは大きなステップだし、だからこそ、今世界で最も厳しいリーグでトップ4の座を争い、チャンピオンズリーグのベスト8として戦い続けているんだ。」
「こういった経験はチームのベストを引き出すものだし、誰も対戦したくないチームになりたいんだ。何が起こるか見てみよう。」