チャンピオンズ・リーグ準々決勝第1戦でレアル・マドリードに3-1で敗れたチェルシー。試合後、トーマス・トゥヘル監督は、チームとして不完全燃焼に終わったと振り返った。

カリム・ベンゼマは、UCLでチェルシーを相手にハットトリックを達成した史上初の選手となった。前半にヘディングで素早く2点を決めた後、後半開始早々にディフェンス陣のもたつきに乗じて決定的な3点目を決め、ブルーズの逆転劇を止めた。

カイ・ハフェルツが勇敢なヘディングシュートを決めて2-1としたが、結局このゴールは慰めにしかならず、この5日間で失点は7となり、ホームで2敗目を喫することとなった。

「大敗だ。スタンフォードブリッジでの前半戦の中でも最悪の出来だった。このようなレベルでは、個人としてもチームとしてもこのようなプレーは許されない。」

「私たち全員、及第点に程遠いパフォーマンスで、自分たちがいつもやっていることができなかった。前半は、自分たちが設定しているレベルからもかけ離れていた。」

トゥヘル監督は、前半の苦戦の原因として、パスの正確さとタックルの強さの欠如を挙げた。そして、チャンスを逃したことが仇となった。

「前半はすべてがうまくいかなかった。パスを出すタイミング、出し方だけではなかった。チャレンジの激しさや強い気持ちも原因にあった。」

「後半はチェルシーの16本のシュートに対してマドリードは1本だけだったと思う。後半は3-2にするチャンスもあったし、これが決定的なものになったかもしれないが、今日はそうはならなかった。」

トゥヘル監督は、チームが代表選によるブレーク前の調子を取り戻すのに苦労していると感じている。

「自分たちのレベルを取り戻さなければならない。代表選によるブレーク以降、そのレベルがどこなのか分からないが、今日の前半はブレントフォード戦の後半と同じことの繰り返しだった。」

「レアル・マドリードのようなチームとの準々決勝で、このようなパフォーマンスでは結果を期待することはできない。」

チェルシー選手の多忙なスケジュールについても質問をされた。

「2022年の試合数を見て少し驚いた。チェルシーはリヴァプールとともに、プレミアリーグのどのクラブよりも圧倒的に試合が多かったんだ。」

「それについては、ちょっと心配になる。今シーズンのスケジュールは自分たちに味方しているとは言えない。だけど、きっともっといいプレーができるはずだ。」

トゥヘルは、後半にマテオ・コヴァチッチとハキム・ツィエクをピッチに入れた理由を説明した。

「フォーメーションを変えて、状況を好転させたかった。個人的には、相手を苦しめることができる要素は十分にあったと思うが、戦術的、個人的、そして、コンディショニングの点からも、試合で求められるすべての面で自分たちのレベルから大きくかけ離れていた。」

「新しいフォーメーションでプレーしようとしたが、後半開始3分に大きなミスで試合をつぶしてしまった。戦術的な変更であり、1人や2人の選手の責任ではなく、チーム全員の責任であり、自分ももちろんその中に含まれている。」

トゥヘル監督は、レアル・マドリードとの第2戦で3点リードで勝利するチャンスよりも、次のプレミアリーグ戦に焦点を当てることを優先した。

「このようなパフォーマンスでは勝てない。チャンピオンズリーグの歴史で、3点差で勝ったクラブはいくつある?こう答えるのが現実的で、間違ったメッセージを発しているとは思わないで欲しい。自分たちの競争心、クオリティーを見いだす必要がある。」

「今週はレアル・マドリードよりもサウサンプトン戦のことが心配だし、そこに集中したいと思っている。土曜日にサウサンプトンと対戦するので、CLのことは考えずにその試合に向けて準備をしなければならないし、今のようなプレーを続けていれば勝ち点を得ることはできないだろう。」

「まずこのことを考えることが非常に重要だと思う。チーム全体でこの問題について取り組んでいかなくてはならない。」