トーマス・トゥヘル監督は、2-2の引き分けに終わったトッテナムとの親善試合で、試合の激しさなど多くの成果があったと満足している。
プレシーズン最後の試合としてブリッジで行われたマインドシリーズのトッテナム戦では、コロナウイルスのパンデミックが始まってから初めて観客がソーシャルディスタンスを取らずに試合を観戦した。
トゥヘル監督はスタジアム内の雰囲気とダービー戦、さらにとあるフランス人の中盤でのパフォーマンスにより、勝敗はつかなかったものの試合は非常にハイレベルになったと感じている。
「試合は非常に激しく、サポーターの影響を感じることができた。最初の25分間は親善試合のような雰囲気はまったくなく、その後、ペースが少し下がり、前半の最後の15分では、エンゴロ・カンテがボールを獲得するたびに、プレーを加速させるチャンスがまた増えていった。」
試合の大半を支配し、ハキム・ツィエクの得点で2点のリードを奪ったが、シーズン開幕前にできるだけ多くの選手に出場機会を与えようとし、トッテナムの反撃を受けて引き分けに終わった。
試合でのパフォーマンスを見てみると、トゥヘルは引き分け以上の結果が出てもおかしくないと感じているが、それでも多くの部分で満足しているようだ。
「チェルシーが勝つべきだった。最初の60分間は満足している。いいスタートを切ったし、ボールを取り戻し、良いチャンスをつくり、コントロールし、よく守った。」
「その後、多くの選手交代を行い、残念ながら個人の大きなミスが2つあり、トッテナムはそれをうまく利用して引き分けに持ち込んだ。結果はいつでも大事だけど、今日この試合ではポジティブなことがたくさんあったと思う。」
後半に多くの選手を入れ替えたためリズムが乱れ、トッテナムに足元をすくわれたかもしれないが、トゥヘルは選手たちがピッチでプレーし、コンディションを向上させる機会を得たことに満足している。
特に、チェルシーの最年少選手であるティノ・アンジョリンは、もし彼がコロナウイルスに感染しプレシーズンの大半を欠場していなければ、もっと多くの機会が与えられていただろう。
「この半年間、彼はよくやってきたが、その後トップ4争いが激化し、3日に1度重要な試合があったから、若い選手を試す余裕がなかった。しかし、彼は毎回のトレーニングで高い能力を示していたから、シーズン終了後、プレシーズンで彼にふさわしい出場時間を与えることで合意したんだ。残念なことに、最初の親善試合が始まる前に、ティノはコロナウイルスに感染してしまい、10日から12日の間、本当に苦しんだ。今日初めてピッチに戻ってきて30分間プレーするのはかなり大変だったようだ。彼には何の落ち度もないのに、とても不運だった。正直なところ、彼はまだ完全に復調していないと思うから、今日のプレーで彼を判断することはできない。今日の激しいプレーに適応するのに苦労したが、彼が出場した最初の5分か10分は、彼の持つポテンシャルを示してくれた。彼は自信に満ちていて、力強く、創造性に富んでいる。トレーニングでは多くのゴールとアシストを決めている。ピーターバラやボーンマス、アーセナルとの対戦でも彼の真価を発揮できるような機会をつくりたかったね。」