トーマス・トゥヘルが怪我で離脱しているタミー・エイブラハムの復帰の可能性、そして若手のビリー・ギルモアとティノ・アンジョリンのチームにおける役割について語った。

2-0FA

エイブラハムが負傷に悩まされトレーニングを満足にできず、さらに痛みが引かずチームに復帰できなかったことについて語るトゥヘル。

「怪我が完治せずトレーニングでも満足したプレーができず、彼にとっては難しい時期となったし、他の選手に代わって召集することができなかった。」

「リーグ戦で2度スタメン出場し2回交代した。簡単な試合ではなかったしタックルを受けてから調子を上げることができなかった。」

トゥヘルはさらにエイブラハムが苦しんでいるのは前線で何度も選手を入れ替え彼にリズムを取り戻させなかった自分にも責任があると語る。

「自分がトップに入る選手を入れ替えることが彼を少し苦しめているとも思う。1トップとして他の選手とポジション争いをしなくてはならない。自分自身チームをより良く理解する必要があるから簡単ではない。ウィンガーを起用することもあるし10番がいることもある。ティモは9番としてプレーできるし、オリもカイもそのポジションでプレーできる。こういう状況もあって彼は少し苦しんでいる。彼の責任ではなく、これは監督の責任だ。」

「チームが彼なしで勝ち続けている中、彼が諦めずこの状況を理解し考え過ぎずポジティブに考えるよう話をしている。疎外感を感じることもあるが、彼は構想外ではないし、チームに戻った今、自由にプレーしてほしい。」

そしてレンタル移籍せずに残留したもののFAカップの1試合に出場したのみのギルモアの状況についても責任を感じているというトゥヘルは、激しい競争があるものの彼の残留を後悔していないという。

「間違いではないし残留は彼ではなく自分の選択によるものだ。チェルシーが決めたことで、彼は5分間の会話でそれを受け入れたし、全く問題としていない。人間として、そしてサッカー選手として自分がどれだけ彼を評価しているか理解していることを願う。」

今季FAカップ3試合でスタメン出場しているギルモア

「彼にはエンゴロ・カンテ、マテオ・コヴァチッチ、そしてジョルジーニョという3つの大きな問題がある。彼らは負傷せず中盤で高いパフォーマンスを発揮しており、ポジション争いに勝つのは非常に難しい。これがすべてで、ギルモアのことを信頼していないわけではなく、彼の態度にも全く問題はない。チェルシーとして決断しているし、チームはそれほど多くの選手を抱えているわけではないから、ビリーもチームの一員として考えている。彼にとって簡単ないことはわかっているし、メンバー入りしない時に話し合ったこともある。中盤は前述の3人のうち1人がベンチにいる。しかしビリーのようにメンバー入りしなくてもベンチに戻り、そこから5分試合に出て、その後スタメン出場するチャンスはある。ビリーのようにポジティブにトレーニングに励み高いレベルでプレーすれば次の試合でスタメン出場することもある。彼がここにいることに満足しているし、チームは中盤に4人の非常に有能な選手を抱えているということだ。」

もう一人の若手のアンジョリンはFAカップのバーンリー戦1試合のみに出場している。トゥヘルは彼が非常に強い印象を与えたことを明かす。

「彼についてはよく知らなかったが、非常にフィジカルの強い高さのある選手で、ここに来てすぐに好印象を受けた。プレッシャーを受けてもキープ力があり、フィジカルが強いからトップチームでもトレーニングに参加できる。彼はカップ戦のバーンリーとの試合に出場したが、よくトレーニングできているからシェフィールド戦にも召集したい。トレーニングでもいいシュートを決めていたし、性格も非常によく、真摯で彼と話すときもサッカーに集中していて自分のことをよく理解しているから、彼と一緒にトレーニングすることを楽しんでいる。彼は落ち着いているし、トップチームで練習できることの意味を理解しているし、このレベルのサッカーを学んでいるところだ。ビッグクラブにおいて若い選手は辛抱強いことと短気であること両方が必要となる。」