ハキム・ツィエクとモロッコ代表は、アフリカネイションズカップで、失われた時間を取り戻そうとしている。

この10年間、国際舞台で苦しい時間を過ごしたモロッコ代表だが、ツィエクはかつての栄光を取り戻しつつあるチームの中心選手として活躍し、昨夜、ネイションズカップへの出場権を獲得したことで、長い間待ち望んでいた大会での成功を収めようとしている。

モロッコは、昨日、ブルンジが中央アフリカ共和国に勝てなかったため、2試合を残して本大会出場を決め、夕方にはモーリタニアと無得点で引き分け、グループEの首位を確定した。

次回のアフリカネイションズカップは、2022年1月にカメルーンで開催される予定で、ツィエクがモロッコと一緒に出場する2回目の大会となる。

前回の大会は2019年で、若くて才能のある、しかし経験の浅いチームが、1980年代以降に一度しか準決勝に進出していない自国の失われた時間を取り戻そうと、エジプトに乗り込んだ。

ツィエクは全試合に先発出場し、2019年のグループステージで旋風を巻き起こし、3試合とも無失点で勝利、コートジボワールを抑えて1位となった。

しかし、決勝トーナメントでは経験の少なさが目立ち、ベスト16では頑強な守備を誇るベナンをなかなか崩せなかった。ロスタイムの最後のシュートでツィエクがペナルティー・スポットからポストを叩いたが、試合を支配したにもかかわらず、最終的にはPK戦で敗退した。

ツィエクが唯一出場した国際大会である前年のロシアワールドカップでも同じようなことがあった。モロッコが20年ぶりに出場したこの大会でも、当時アヤックスに所属していたツィエクは不動の地位を築いていた。

ツィエクは自国のスター選手として活躍し、スペインと2-2で引き分けたように、いくつかの印象的なパフォーマンスを見せたものの、欧州チャンピオンのポルトガルを含む難しいグループからチームは抜け出すことができなかった。

しかし、前回のアフリカネイションズカップやワールドカップでは、国際大会の経験がほとんどない状態で臨んだため、ツィエクとモロッコは苦しんだが、その後は紛れもない上昇気流に乗っており、その厳しい教訓が今回のパズルに欠けている部分を補ってくれるかもしれない。

インテル・ミラノのワイドマン、アクラフ・ハキミや、セビーリャのヤシン・ブヌ、ユセフ・エン=ネシリなど、国際的なレベルでゼロからスタートしなければならなかったが、才能に加えて経験も積んだモロッコの比較的若い世代の選手にツィエクが加わることで期待値は高い。

ツィエクはここ数年、自身のキャリアをさらに強化しており、国際経験豊富な監督であるヴァヒド・ハリルホジッチが指揮を執っている。モロッコは、2022年の大会が、彼らのタリスマン(お守り)に刺激を与え、カメルーンで45年間待ち続けたトロフィーを手にするきっかけとなることを期待している。