チェルシーFC女子は、キングスメドウでバイエルン・ミュンヘンとのチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグを戦い、勇敢さと冷静さを兼ね備えたパフォーマンスで劇的な勝利を挙げ、史上初の決勝進出を決定した。
ブルーズは、フラン・カービーの先制ゴールにより、幸先の良いスタートを切った。カービーは、素早いカウンターでサム・カーとパスを交わし自信を持って放ったシュートでネットを揺らした。
しかし、バイエルンは30分後、サラ・ザドラジルが30ヤードの距離からアン=カトリン・ベルガーにセーブのチャンスすら与えないシュートを放ち、同点に追いついた。
しかし全体を通して流れを握っていたのはチェルシーだった。
今シーズンを通して際立っていた修正力を見せ、すぐにリードを奪い返した。ハーフタイム直前にチ・ソユンが右足でシュートを放ち、ゴールに吸い込まれていった。
前半はオープンな展開だったが、後半はより球際が密集する展開となった。しかし、残り6分となったところで、ヴォルフスブルク時代にバイエルンの嫌われ役だったペルニール・ハーダーが、ジェス・カーターのフリーキックをヘッドで押し込み、試合を3-1とし、合計で4-3としたことで、決勝戦進出まで目前となった。
その後、バイエルンが逆転に向けあらゆる手段を講じてきたため、終盤は目の離せないプレーが続いた。マグダレーナ・エリクソンの見事なゴールラインでのクリアをはじめ、幾度となくドイツチームの攻撃を防いだ。
そして、残りわずかのところで、その緊張感が一気に解けた。バイエルンのキーパーがチェルシーの陣地深くにいたため、カービーがこの試合2点目を決めたのである。ゴール後の両者の感情の爆発は、このゴールがどれほど重要な意味を持つかを物語っていた。
チェルシーFC女子は、5月16日(土)にヨーテボリへ向かい、パリ・サン=ジェルマンを破ったバルセロナと対戦、史上初めてチャンピオンズリーグ決勝戦に出場する。
その前に、FA女子スーパーリーグで、昨シーズンに獲得したタイトルを維持するため、まだいくつかの大きな試合が控えている。水曜夜にアウェーでトッテナム・ホットスパーと、日曜にホームでレディングとの対戦する。この2試合に勝てば、マンチェスター・シティの残りの2試合の結果に関係なく、ブルーズは再び王者の座に就くことになる。
チェルシー(4-3-2-1) ベルガー;カーター、ブライト、エリクソン(c)、チャールズ;チ、イングル、ロイポルツ(カスバート88);カービー、ハーダー(スペンス 90+2);カー
サブ:ムソビッチ、テルフォード、ブランデル、イングランド、ライテン、フレミング、アンダーソン、フォックス
得点:カービー11、90+5、ジ43、ハーダー84
警告:カーター 48
バイエルン・ミュンヘン(4-4-2)ベンカース;グラス、イルステット(ラウデアー88)、ヘゲリング、シモン(ウェニンガー76);ビュール、ザドラジル、マグル(c)、ベーレンステイン;シューラー(ダルマン61)、ローマン(アセイイ76)
サブ:グロース、レーマン、ボイ・ソレンセン、コーリー、ヴィリヒャルムスドッティル
得点:ザドラジル 29
警告:マグル42、シモン73、ベーレンステイン83
主審:エステル・スタブリ(スイス)