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セサル アスピリクエタ

バイオグラフィ

スペイン代表としてロンドン五輪に出場した数週間後、2012年8月にマルセイユから加入。相手のウィンガーを抜き去る技術にキープ力の高さが持ち味で、チームの攻撃にも度々顔を出す。 

スタンフォードブリッジでは華々しいデビューとなったセサル・アスピリクエタ。”デイヴ”の愛称で慕われるサイドバックは、2013年初頭にスペインフル代表に招集された一方、チェルシーでのファーストシーズンは48試合に出場。 

左サイドバックとしてレギュラーポジションを獲得すると、3バックにも見事に適応。2年目でクラブの選手選抜年間最優秀選手賞に輝くと、2015年にはプレミアリーグ優勝を果たしている。 

アスピリクエタは、2019年にゲイリー・ケイヒルが退団したことを受けてクラブのキャプテンに就任したが、それまでは副キャプテンを務め、同年のヨーロッパリーグ決勝で優勝した際にはキャプテンマークを着けていた。

セサル ・アスピリクエタは2017年12月アウェイでの対ウエストハム戦にて、チェルシーでの出場250試合目を記録した。

photo of マイルストーン マイルストーン

2012/13

スタンフォードブリッジでむかえたアスピリクエタのデビュー戦はキャピタルワンカップのウォルバーハンプトン戦。90分フル出場で6-0の勝利に貢献した。プレミアリーグのデビュー戦はそのすぐあと。ノリッチ相手に4-1で勝利した試合の後半半ば、イヴァノヴィッチとの交替でピッチに立った。初めてのリーグ戦スタメン出場はリバティ・スタジアム。1-1に終わったスウォンジー戦でのことだった。 

シーズンが進むにつれ成長を続けたアスピリクエタ。右サイドバックでのポジションが定着し、イヴァノヴィッチは中央に入ることが多くなった。ローテーションを好むベニテスの下において、コンスタントに使われる選手のひとりとなっていく。 

プレミアリーグ3位でのフィニッシュに貢献、さらにアムステルダムでベンフィカを下したヨーロッパリーグ決勝でも90分フル出場しファーストシーズンは素晴らしい形で終わった。 

またアメリカで行われたマンチェスター・シティとの親善試合ではPK戦の第1キッカーを担当。ネットを揺らすも4-3で敗れている。 

2013/14

ジョゼ・モウリーニョが新たに就任すると、右サイドバックのポジションはイヴァノヴィッチのものに。アスピリクエタはシーズン初旬の多くをベンチで過ごすこととなる。そんな中スタメン出場2度目となったキャピタルワンカップのアーセナル戦ではエミレーツでチェルシー公式戦初ゴール。2-0の勝利に貢献している(写真下)。

10月下旬のシャルケ戦、アシュレイ・コールが負傷離脱すると不慣れながらも左サイドバックを任される。するとその好パフォーマンスがハマり、アシュレイ・コールからすっかりポジションを奪う結果に。 

結局シーズン終了までレギュラーを維持。アトレティコ・マドリッド戦やリヴァプール戦では右サイドバックを任されるも問題無くこなす。38試合で僅かに27失点という守備力の高さに貢献、ジョゼ・モウリーニョのもとでも欠かせない選手のひとりとなった。 

その高いパフォーマンスでチェルシーの選手選抜年間最優秀選手賞を受賞、さらに年間最優秀選手賞の最終4候補にも名を連ねたように、チームメイトからもサポーターからもその貢献は評価されている。 

2014/15

左サイドバックのレギュラーとして好調を維持。フィリペ・ルイスの加入もそのポジションを脅かすには至らず。クリスタルパレス戦でのレッドカードで3試合の出場停止となるも、アンフィールドの一戦で復帰、ディエゴ・コスタの決勝点を演出し、リヴァプールを2-1で下している。ザ・キャピタル・ワン・カップ決勝でスパーズを撃破した際に無失点勝利に貢献し、プレミアリーグ優勝シーズンは29試合に出場していた。これが彼の初リーグタイトルとなった。

2015/16

2015年8月のウェストブロム戦では、リーグ戦初ゴールで決勝点を記録。これでシーズン初勝利に貢献すると、ジョゼ・モウリーニョのもと左サイドバックのレギュラーとして定着。ババ・ラーマンの起用により、右サイドバックに回ることもあった。 

1月のウェストブロム戦でもゴールを決めるが、終盤の同点ゴールで白星ならず。またブラニスラヴ・イヴァノヴィッチがセンターバックに入ったため、両サイドバックを器用にこなす場面も。シーズンを通し、クラブで一番多くの時間プレーした。 

2016/17

リーグ杯レスター戦では2-0ビハインドの展開から豪快なゴールで同点劇を演出。アントニオ・コンテのもと3バックの一角を務め、次々に好記録樹立の立役者となっている。2016年12月のサンダランド戦では、チェルシー通算200試合を達成し、年内を4442分のチーム最多出場で終える。また2020年6月までの新契約にもサインしている。 

2016/17シーズンは、歴代4人目となるリーグ戦全試合フル出場でのリーグ優勝を達成。優勝を決めたウェストブロム戦、ミシー・バチュアイの決勝点もアシストしている。続くホームのワトフォード戦ではリーグ戦シーズン初ゴールも記録した。 

2018/19

シーズンを通してキャプテンとして活躍。マウリツィオ・サッリ新監督のもと、4-3-3の右サイドバックを務めている。 

このシーズン、アスピリクエタは5つの公式戦でチェルシー最多の57試合に出場。ヨーロッパリーグの決勝ではキャプテンとしてアーセナル相手に勝利。2019年3月の試合ではカーディフ相手に同点ゴールも記録。 結局この試合も勝利を収め、最終的にトップ4入りを決めた。

2019/20

ケイヒルが去った後、ランパードがキャプテンに指名したアスピリクエタは、昨シーズンもチームの主力であり続けた。シーズン中に4種類のポジションでプレーしたことで、彼の多才ぶりも発揮された。シーズン序盤は右サイドバックでスタートしたが、ランパードがフォーメーションを調整したこともあり、ウイングバックにシフトすることもあった。リース・ジェイムズが出場機会を増やすと、アスピリクエタは左サイドバックや3バックの右サイドでプレーすることが多くなったが、このポジションは2016/17年タイトル獲得シーズンにプレーしていた。

チャンピオンズリーグ、ホームでのアヤックス戦、リール戦でゴールを記録。ブライトンとのアウェイでの一戦でもネットを揺らした。リヴァプール戦ではVARによって同点ゴールが取り消されてしまった。

チェルシーでのキャリアを見られるように、アスピリクエタはシーズンを通してほぼ常に存在感のある選手であり、プレミアリーグではわずか2試合を欠場しただけで、他のどのブルーズの選手よりも長い時間ピッチにいた。パンデミックによりシーズンが中断した後も、再開後のリーグ戦ではフル出場するなど、チームに欠かせない存在であることを証明した。FAカップ決勝スコアタイ1-1の場面で負傷退場を余儀なくされ、その後チームが敗れたことは、若いチームにおけるアスピリクエタの影響力と経験の重要性を示している。

チェルシー加入前

1989年8月28日生まれ。ナヴァーラ州パンプローナ出身で、地元クラブであるオサスナのアカデミーからそのキャリアをスタートさせた。順調に成長を重ねると、2007年4月8日にはサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリッド戦にてリーグ戦デビューを果たす。

翌シーズン、負傷者に悩まされたオサスナの中でレギュラーに定着。右サイドバックで印象的なプレーを続け、2008/09シーズンはわずかに2試合を除いて全試合に出場した。

2010年6月、アスピリクエタは活躍の場をスペインからフランスへと移す。4年契約でマルセイユに移籍するも、膝の怪我によりファーストシーズンは棒に振ってしまう。

2011/12シーズンは前年の鬱憤を晴らすかのようなシーズンに。ユーロ、五輪と迫る中でマルセイユのチャンピオンズリーグ準々決勝進出に貢献。バイエルン・ミュンヘンに敗れるもそのパフォーマンスは多くの人の注目を集めた。
 

代表歴

2005年のU16代表から各カテゴリを経験。U19代表としては2007年に欧州選手権を制覇、U21でも2011年に同タイトルを獲得している。めざましい活躍を続ける中、2013年2月、ウルグアイ代表との親善試合でスペインフル代表デビューを果たす。90分フル出場し、3-1の勝利に貢献した。

ブラジルで開催された2013年コンフェデレ―ションズカップにも出場。タヒチ代表戦には90分フル出場、ブラジル代表に敗れた決勝では後半から出場している。

チェルシーでチームメイトだったフェルナンド・トーレスとともにブラジルW杯に召集され、初戦2試合を右サイドバックでスタメン出場。またユーロ2016のメンバーにも招集、出場はグループステージのトルコ代表戦、終盤の途中出場に終わっている。

2018年のW杯メンバー入りを果たすも、ベンチにとどまった。

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